【食育の日献立】村上市の大海を味わおう
毎月19日は食育の日です。
今年度、山北地区の学校給食では【新潟の郷土料理「のっぺ」を味わおう】をテーマに、食育の日の献立を実施します。
昨年度、文化庁の「食文化ストーリー」創出・発信モデル事業により、新潟の「のっぺ」に関する大規模な実態調査が行われました。その調査結果をもとに、新潟県内の様々な地域の特徴あるのっぺを紹介していきます。
今月の給食では、わたしたちのふるさと村上市の郷土料理「大海(だいかい)」が登場しました。
山北地区の給食ではおなじみの大海ですが、「大海とのっぺは違うものじゃないの?」と思った人もいるかも知れません。
「大海」と「のっぺ」は、材料や作り方などの特徴がよく似ているため、「大海はのっぺの一種である」と考えられることもあります。
確かに、材料として里芋が欠かせないことや、いろいろな食材を一緒に煮ること、人が多く集まるときによく作られる料理であること、温めても冷やしても美味しく食べられることなど、共通点は多そうです。
これには諸説ありますが、ひとつは「大海という名前の器に入れてもてなすため、その料理自体も大海と呼ぶようになった」というもの。
これがその「大海」です☟
ふた付きの大きな塗り物の器です。
(村上市の郷土料理の達人からお借りして、写真を撮らせていただきました)
「大海」の名前の由来、もうひとつの説は「様々な材料を大鍋で煮るため、大海という字をあてている」というものです。
給食では、大鍋ではなく、回転釜(かいてんがま)という大きな釜を使って調理しています。
調理の様子を写真で見てみましょう☟
里芋の他に、ちくわ、にんじん、たけのこ
材料はすべて細かく切ります。
ごぼうは水にさらしてアクを抜き、
干し椎茸は水で戻して、戻し汁もだしとして加えます。
そして…
大海の特徴的な材料その① 豆もやし
その② すまき豆腐
巻き簾で巻いてしめた豆腐です。
その③ 鶏肉
鶏の皮から良いだしが出ます。
鶏肉やごぼうを入れて煮るとアクが浮いてくるので、
調理員さんはひしゃくで丁寧にすくい取ります。
豆もやしはシャキシャキの歯ごたえを残すため、
最後に加えます。
調味料を加えて、完成です。