1201 同和教育の授業を実践しました(自分事として捉え、対話的な学びをとおして、気付きと学びを深める授業の実践)
本日の5限、3学年ともに生きるⅣ(=同和教育副読本)を活用した授業を実践しました。
1年生は、部落差別に対する正しい知識を身に付ける、差別の問題を自分に置き換えて考えることをとおして、「差別を許さない」という意識を醸成することをねらい、「文字をおぼえて夕やけが美しい~北代色さんの生涯」を題材(北代色さんは、部落差別によって、学校に行く機会を奪われ、70歳まで読み書きができなかった)に学習しました。
2年生は、結婚をめぐって、部落差別による結婚差別があることを知り、部落差別を許さない生き方をとおして家族の本当の幸せを考え、結婚差別をなくしていこうとする意志と態度を育てることをねらい、「春遠からじ」を題材(主人公の結婚をめぐり、家族や親戚によって引き起こされる結婚差別の理不尽さを理解することができる)に学習しました。
3年生は、被差別部落の人々に対する就職差別の事例をとおして、差別の不当性に気付き、誰もが公正・公平な職業選択が行える社会の実現のためにできることを自分事として考えることをねらい、「就職差別をなくすために~ある青年の手記より~」を題材(実際に県内で起こった差別事件)に学習しました。
いずれの学年においても、具体的な事例をもとに学習を進めることで、生徒が差別の問題を自分自身の生活や将来に結びつけて考えることができました。また、「もし、自分だったらどう感じるか」、「なぜこのような差別が起きるのか」、「差別をなくすために自分にできることは何か」などを主体的に問い直す姿が見られました。その結果、生徒一人ひとりが、差別を許さず、差別をなくす主体者としての意識を醸成することができたのではないかと感じました。今後も日常の学級・授業経営や学校生活の中に学びを位置づけるなど系統的な同和教育を実践し、継続的に意識の醸成を図っていきたいと考えています。